私のブログ。

このブログを書いているのは誰かな? せーの、私だー!

2013-01-01から1年間の記事一覧

井戸

男には幼い息子が一人いたから、5月5日の今日、こいのぼりを軒先に掲げることにした。そのこいのぼりは男の実家の倉庫に眠っていた立派な物で、傷みも少なく、実用に耐えるものだった。 男は息子を外に呼び出し、一緒にこいのぼりをポールにくくりつけて空に…

10年前から戻ってくる話

ある日、世界が10年ほど時間を遡った。 「人類が人生をやり直したいって後悔する奴らばかりだから、神様ちょっと頑張っちゃったよ」 そんな声が聞こえた気がした。 気付くと大学の後輩の家で力尽きるように眠っていたはずの自分はベッドの上で布団に包まれて…

ネタバレ感想書き殴り。劇場版まどかマギカ観てきました。

7時に起きて30分で支度をして雨にも負けず行ってきました映画館。 上映一時間前の段階で映画館内は観客で一杯です。パンフレットを買うのに物販列に並んだんですけれど40分も並んでようやく買えました。最中暇だったんで数えてみたら上映30分前の段階で物販…

剣塚

「その町の丘には神代の昔から伝わる伝説の剣があるのにね、誰も抜こうとしなかったんだ。世界は魔王に征服されそうだったのにね」「誰にも抜けないから諦めたのではないか」「いいや。魔王に立ち向かう勇気があれば誰にも抜けたんだよ、それは。ただ立ち向…

前にラノベを書こうと思って挫折したんですよ

「おやおや。ハリボテのリーダーは大変ですね。弱いくせしてトップに立つからスケープゴートにされてしまうんですよ」 「ふふ。そうかもしれないな」 「何がおかしい! 状況を分かっているのですか。ここであなたは死ぬのですよ」 「その間に部下が逃げてく…

風立ちぬを観た。ネタバレあり

昨日ジブリの最新アニメ映画『風立ちぬ』を見たんですよ。 すっごく良かった! 前半の大仰な映像表現は迫力がありました。夢のシーンの壮大さ、地震のシーンの恐ろしさと言ったらもうすごい。 後半の落ち付いた展開も良かった。ところどころ堀辰雄の小説を思…

燃える小説

夕暮れ時の街に木枯らしが吹き、道路に散らばった銀杏の葉をカサカサ言わせる。歩行者に踏みつぶされた銀杏の実が異臭をまきちらし、通る人の顔をしかめさせた。だがこの道に這いつくばるN君の姿は通行人のしかめ顔を更に苦いものにした。 「N君、いったい…

くま

大学の時になんとなく文学サークルに入っちゃって、みんな書いているからという理由で小説を書き始めた。小説を書いているときの自分の挙動は面白いなあと思う。 私は小説が書けないとパソコンを何度も付けたり消したりする。なんとなく書けそうだなと思って…

初任給が出ました

今日あだ名をつけられたんですけれど、名前がもじりにくいだけに、あだ名って本名とは無関係になる。おかしな行動をとっちまったらそれがあだ名になっちまうのさ。 行動には気をつけなさい。それはいずれあだ名になるから。 私は普通にお酒を飲んでいただけ…

声の低い女の子

ソフトクリームと熱いお茶の組み合わせが好きなんですけれど歳なのかなあ。ソフトクリームだけだと歯にしみるのです。 お茶は冷たくても熱くても美味しいのだけれども、冷たくても美味しいのは卑怯な感じがしますね。熱いお味噌汁は美味しいのに冷めるとまず…

小クリ「車輪」

就職活動をしないまま大学を卒業した友人が山にこもって自給自足の生活をしているというので、彼に会いに山に向かった。彼の母親から、彼を家に戻るよう説得してくれと泣き付かれたのだ。 友人は突然の訪問を喜んで迎えてくれた。ボロを纏い、髭も髪も伸び放…

制空権

三色パンとか三色ボールペンと言う物の仕組みがわからないんだ。三色パンはどうやってジャムだとかクリームだとか三種類の味をパンに注いでいるんだ。三色ボールペンはバネの位置が分からない。 物の仕組みは分解すれば分かるものと思っていたが、三色パンを…

流れ星の話

私がこの前卒業した大学は、大学以外には何もなかった。 大学生の生活はおよそ大学と大学の周辺の環境によって決定されるが、あの大学には周辺の環境というものが「何もない」の一言で言い表せたのである。足を延ばしても遊び場はない。海も見えない。夜道に…

大学を卒業しました

なんだか違いますね。大学のある地と地元では。桜の咲き具合が全く違う。 桜が咲いているのは結構なことで、青空にの下の花びらも、雨に濡れた花びらも、街灯に照らされた花びらも、どれも綺麗な色をしています。こういう花を入学式だとか入社式みたいな時に…

大学生でいられるのもあと一日なので小説を書きました。

座敷わらしは古本屋にいました。 なぜ古本屋にいたかと言いますと、前に住み着いていたおにぎり屋さんにいずらくなって脇目も振らずに飛び出したところ、気づくと古本屋にいたのです。座敷わらしがおにぎり屋さんを飛び出したのは、店主が欲を隠そうとしなく…

大学の時に書いた書きかけの文章はあと20片くらいはあるんだ。でもここらでやめとく。

片田舎の民家の庭の片隅に水が入ったまま放置されたバケツへ産み付けられたボウフラたち。彼らは本能的に自分の将来を知っていた。彼らは蚊となるのだ。成虫となった蚊たちは交尾をして再び水のたまったバケツにボウフラを産み付ける。何のために子を産むの…

大学の時に書いた書きかけの文章5

「あの人、暗そうだったものね」 会話の流れで私の知人の話になり、彼のことを友人がそう評価した。私は驚いた。私は私の知人を暗い性格だと思ったことがなかったからである。かと言って私はその知人を別段明るいと思ったこともなく、普通の人間だろうと思っ…

大学の時に書いた書きかけの文章3

あの日、私は初めて夜を体験した。 その思い出を追体験したくなって、今、思い返している。 何かの用事で遠出した帰りに、お父さんの運転する車が渋滞に巻き込まれて、22時を過ぎても家まで帰りつけなかった。そのころの私は毎晩21時には布団に入るほど眠る…

大学の時書いた書きかけの文章2

なんで人間が道具を使い始めたと思ってんだ。 小説を書いている。いつから小説を書き始めただろう。覚えてないけれど、小説を書き始めたらその人間はたちまちに物書きだ。人間ほど日常生活に道具を使う動物もいないけれど、その中でも物書きほど文字を道具に…

シャルロットぷろとたいぷ

リズムいいなあとか音楽聴きながら思っている。自然とキーボードを打つ指の動きもリズム良くなってきている。音楽を聴いているときは目をつぶってきて区のが最高だ。一番エキサイティングできる。つまりこの文章も目をつぶりながら打っているんだぜ。 私は最…

読書感想文。堀辰雄『大和路・信濃路』

引越ししてゆく友人からもらった本の中で、この本が一番もらって良かったなと思う(まあまだ全部読んでいないが)。堀辰雄の『大和路・信濃路』。 堀辰雄と言えば小説『風立ちぬ』が今度スタジオジブリでアニメ映画化するなど、有名だ。『風立ちぬ』は前に読…

書きたいときに書く。

ブログを始めたばかりなので数分の間に二つ目の記事を書きたくなる。 これは私の新しい物好きによるものだ。はてなブログ自体は昔から存在しますが、このブログが私の人生をかすめていったのは今なのです。今です。今ですもんね。 ブログの書式と言うのがよ…

Hey! No title!

はてなブロガーになりました。新鮮な響きです。ブログなんてめったにしませんからな。けれどこれからめったにしますんだ。書きまくりだぜ! だけどしょっぱなから意気込む人ほど三日坊主になり易い。どうしてこの意気込みがいつまでも続いていかないのだろう…